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組織炎症に伴う炎症と痛み!!

組織が損傷すると二種類の反応がが起こります。損傷直後は、損傷部位から発痛物質であるブラジキニンやATP,発痛増強物質であるプロスタグランジンなどが誘発されます。

これらの物質は受容器を興奮させ痛みが脊髄に伝わる一方、神経を逆行性に刺激が加わり、受容器からサブスタンスPやCGRPが分泌され、神経炎症が起きます。
一方、組織が損傷して数十分経つと、白血球が損傷部位に集まります。

白血球にはいくつかのタイプが存在しますが、一番初めに集まるものは好中球、続いて単球やリンパ球が時間差で集まります。

単球は血管外に出ることでマクロファージとなり、さらにブラジキニンと反応してインターロイキン(IL)やTNFαなどのサイトカインを分泌します。

分泌されたインターロイキンは、損傷部位にある細胞や神経細胞に作用してプロスタグランジンなどを産生し、さらに炎症を助長させると同時に、神経成長因子(NGF)を分泌して損傷の修復を促します。

NGFは侵害受容器に取り込まれることで軸索輸送でDRGまで運ばれ、修復に必要な物質や炎症に必要な物質が産生されます。

しかし、炎症が長引くと、炎症がある事を脳に強く訴えるため、NGFは痛みを感受する受容体の量を増やし、痛みに対して過剰に反応するように変化させます。

なた、発痛物質や増強物質が炎症局所に長時間存在すると、侵害受容器の反応の性質が変化し、アロディニアを起こします。

組織損傷による炎症は、損傷直後と数十分後で異なる

損傷直後は神経性炎症で、その後はサイトカインによる炎症

長期の炎症で侵害受容器の反応性が変化しアロディニアが生じる





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